『海よりもまだ深く』の評価と感想

実写映画『海よりもまだ深く』 (2016年5月21日公開)

評価: ★★★☆☆

監督が『海町diary』の是枝裕和氏ということがわかった時点で見るのをやめようと思ったのですが、「まさかいくら何でも『海町diary』の様な駄作を二度も立て続けに作るわけがない」と思った私はまだ未熟でした。どうもこういう駄作を作るのは、この人の病気らしいです。30年もしたら、忘れ去られているでしょう。

さて、この作品なのですが、基本的に『海町diary』と同じだと思っていいです。『海町diary バージョン2』という感じです。できれば、一般公開せず、身内と好奇心の塊である様な人たちだけのためのアルファー版にしておいてほしかったです。

『海町diary バージョン2』ですから、とにかく、何も起きません。何も変わったものは映像の中に出てきません。誰にでもあるような日常を淡々と流しているだけです。何も終わりません。クライマックスなんてありません。ただの日常の一こまを見るだけの話です。しかも極めて平凡です。

映画の題名の中に「海」という言葉があるので、海と何か関係があるかというと、全然ありません。海なんて全く出てきません。

監督曰く、この映画の題名は、テレサ・テンと言う歌手の歌の歌詞から取ったということです。調べてみると、『別れの予感』という曲の中にそう言う言葉があり、愛の深さを形容するために使われています。

しかし、映画とは何の関係もありません。この映画は愛の深さを描いたものではないからです。

どういうわけか一部の人にもてはやされている『海町diary』に引っかけたかったのではないかと私は思うのですが、どうなのでしょうか?この映画もうまく行ったら、「海シリーズ」とでも呼びたかったのではないかと思います。

さて、ネタバレにならないように、少し映画の中身について書いておきます。冒頭にいろいろな人物が出てきて、少し混乱します。冒頭の老婆と中年女性は、それぞれ主人公(阿部寛が演じる中年男性)の母親と姉です。

中心的な登場人物は、この中年男性とその妻と子どもと老婆の四名です。姉と中年男性の職場の人は脇役です。混乱するのでこの辺は押さえておいた方がいいでしょう。

ストーリーは離婚した夫婦の話です。しかも、よくある話です。私の知り合いにも、離婚した夫婦がいますが、この話とよく似ていて、他人事ではなく、知人事だと思った次第です。

つまり、話があまりにも平凡なのです。

離婚した夫婦からご自身の離婚にまつわる話なんて聞いても、おもしろくなく、不愉快なだけであるのと同じように、この映画をいくら見てもおもしろくないと思います。離婚の現実をあまりにも知らない人で、離婚ということに関心のある方だけが楽しめると思います。

この映画を見て、つくづく結婚するのが嫌になりました。そう言う気にさせる映画です。

それで、是枝監督は何が言いたかったのでしょうか?

原案も脚本も是枝裕和氏によるものなので、ぜひお聞きしたいところです。

ところで、この映画で主人公の姉の役をやっているのは小林聡美です。映画『転校生』(1982年)で主演女優として中学3年生の女の子を演じた彼女なのです。年を取ると、こうなるんですね(笑)。

(2016年5月23日映画館TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて鑑賞)

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