映画館の騒音レベル/健康への被害はあるのか

最近、『ランペイジ 巨獣大乱闘』のIMAX 3D上映で、あまりにもすごい爆音だったので、映画館の音圧がどれほどなのか興味を持ちました。もしも健康に被害が出る騒音レベルだった場合、映画館に行くのも控えないとだめかもしれないと思ったからです。

それで早速測定をしてみました。わざわざ、このために2回も同じ映画を見ました(笑)。
測定に使ったのはMETERK MK09と言う騒音測定器です。

『ランペイジ 巨獣大乱闘』(109シネマズ名古屋、シアター1、6月8日) 101.2dBA

『恋は雨上がりのように』(109シネマズ名古屋、シアター9,6月9日) 98.4dBA

『デッドプール2』(109シネマズ名古屋、シアター7、IMAX 2D、6月10日) 103.6dBA

『恋は雨上がりのように』の様に静かなラブストーリーは99dBA以下で、うるさいアクション映画は101~104dBAぐらいと言うところでしょうか。

今回、問題の発端となった『ランペイジ 巨獣大乱闘』のIMAX 3D版で測定をしたかったのですが、すぐに上映が終わってしまい測定の対象にすることができませんでした。通常の上映では、IMAX 3Dよりも音圧レベルが低かった様な印象を受けるので、恐らくIMAX 3D上映の場合は、5~10dBAぐらい高かったのではないかという気がします。

この測定結果を考える上で重要なのは、単位がdBAであることです。これは何かというと、計測値に重み付けを行って人間の可聴周波数に基づいた体感的な騒音を示しているということです。つまり、人間の可聴周波数全体の総合的数値みたいなものです。専門的には、A特性に基づいた音圧レベルの補正と言います。

音圧の高すぎる周波数帯域があると、その周波数帯域で聴覚障害が起こるため、本当は、各周波数帯域別の音圧を知りたかったのですが、こういう数千円程度の測定器ではそこまでできません。たぶん、そう言うレベルの測定をしたい場合は、十万円以上は出さないといけないでしょうね。

そう言う点を念頭に入れた上でこのデータを考えると、映画館では、聴覚に悪影響を与えるレベルの音圧で映画を上映していることは、あまりないだろうと言うことです。しかし、110dBAぐらいで上映する可能性も十分あり、その場合、周波数帯域によっては、120dBを超えることも十分考えられます。一瞬でも120dBを超えるとなると、健康への影響も考えなくてはいけませんから、うるさすぎるとか、苦痛を与えていると思ったら、すかさず耳をふさぐようにすべきだと思います。

業界でそれなりの基準を示しているので、まじめな映画館ならそれに従った上映をしているものと思いますが、正確な音圧測定は専門業者に依頼し、多額の料金を支払わなくてはいけませんから、実施していない可能性が高いです。よって、自衛は必要だと思います。

なお、カラオケ店では、すぐに軽く110dBAを超えますので、よほど注意が必要です。その他、コンサート会場も非常に危険です。コンサート会場では、必ず耳栓をするか、イヤーマフを着用すべきですね。

関連ページ:
映画館における予告篇等音量の測定方法及び推奨値

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