『万引き家族』の評価と感想

『万引き家族』(監督:是枝裕和/脚本:是枝裕和/原案:是枝裕和/日本2018年6月8日公開)
評価: ★★★☆☆

この作品は、第71回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞を取ったそうです。実話を元にしているらしいのですが、相当に変えて、実話を元にしたとは言えない程度に異なる話になっているのではないかと思います。

実際、見ると、ずいぶんうそっぽいです。万引きなど、泥棒をする人は、お人好しの善人ではありません。

この作品は人間関係が複雑です。以下は設定に基づく説明ですが、知らなくてもストーリーのあらましは分かると思います。しかし、しっかり理解したい場合は、読んでおくのも悪くはないかもしれません。


柴田初枝(「おばあさん」)(役者:樹木希林)
どうやらこの家の主の様です。年金受給者です。


柴田亜紀(「女子高生」?)(役者:松岡 茉優(まつおか まゆ)23歳(笑))
下記の信代(「お母さん」)の妹。あり得ないようで、唯一あり得る同居人かもしれません。人物としては、まあ、おおざっぱに言って、一番まともな人です。ちなみに、実の妹(下記)の名前(「さやか」)を「もう一つの名前」として使っています。


柴田治(「お父さん」)(役者:リリー・フランキー)
映画ではおばあさんとつながりがあるような説明はないのですが、息子という設定らしいです。お仕事は、日雇い労務者(日雇いで働く建設関係の労働者)であることがわかります。


柴田信代(「お母さん」)(役者:安藤サクラ)
「お父さん」とはつながりがありますが、おばあさんとのつながりはおばあさんの前の夫経由ということになります。つまり、前の夫の別の妻との子どもの娘と言うことになりますが、映画では説明は一切ありません。


柴田祥太(「お兄ちゃん」)(役者:城桧吏(じょう かいり))
柴田治(「お父さん」)と柴田信代(「お母さん」)の間にできた子どもという設定で登場しますが・・・。


ゆり(りん、北条じゅり)(「妹」)(役者:佐々木みゆ)
この子は拾いものですが、普通に生活困窮者は子どもを拾ってきません。

他に紛らわしい人物として、「柴田さやか」と言う高校生の女の子がちらっと画面に出ます。名前すら出ませんが、柴田亜紀の実の妹で、実の両親と暮らしているという設定になっています。もちろん、映画ではそんな説明はありません。


柴田さやか(役者:蒔田彩珠)
柴田亜紀の実の妹。おばあさんが尋ねていく先の家庭でちょっと顔を見せます。

そうなると、豊かな暮らしをしているらしい柴田さやかの家の二人の姉がおばあさんところで暮らしていることになります。

設定では、人間関係がややこしいです。何も知らずに見ると、おばあさんのところに、赤の他人の夫婦が一緒に住んでいて、そこにこれも全く血のつながりのない子どもが二人来て住んでいるようにしか見えません。

ところで、私が見に行った時、他に観客が一人もいなかったんですが・・・(笑)。


柴田さやか役の蒔田彩珠と是枝裕和監督

(2018年7月16日TOHOシネマズ名古屋ベイシティScreen 7にて鑑賞)

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