『パディントン』(字幕版)の英語について

評価: ★★★★★

『パディントン』の字幕版を見てきました。当たり前ですが、字幕版も楽しく見られました。しかし、今回は、目的はそちらではなく、どんな英語が使われているか調べることでした。

当然と言えば、当然ですが、イギリス英語が使われていました。しかし、大してイギリス英語っぽくはなかったので、イギリス英語に慣れていなくても、大丈夫だろうと思います。ほとんどイントネーションがイギリス英語になっているだけという感じがします。

今時のイギリス英語はアメリカ英語とそんなに差がないように思います。イギリス英語がアメリカ英語化しつつある様な印象を受けます。昔の映画を見たりすると、かなり差があるのですが、今の映画ではそんなに差を感じなくなっています。

もっとも、イギリス国外でも上映されることを想定して作っているはずなので、その点を考慮して、あまりイギリス英語らしさを前面に出していないのかもしれません。少なくとも、Cockney(コックニー)は出てきませんでした。ちょっと期待していたのですが・・・。

イギリス英語の発音も次第に変化しているのも間違いないようです。イギリスに住んでいるわけではないので、普段の観察でどうのこうのということではありませんが、最近読んだ『英語音声学入門』と言う本によると、Estuary English(河口域英語)と言う英語の発音が広がりつつあるという話です。

この映画がイギリス英語の教科書になるかどうかはわかりませんが、次第に変化を遂げつつあるイギリス英語の発音を反映していることだけは間違いがないと思われます。また、『テッド』と違い、上品な英語が使われているので、そう言う意味でも、英語の勉強をするのに役に立ちそうです。

従って、英語の勉強をしている方は、この映画で英語を勉強してもいいのではないかと思います。イギリス英語に慣れる上でも役に立ちそうです。

(2016年2月4日TOHOシネマズ 名古屋ベイシティにて鑑賞)

参考文献:
『英語音声学入門』(竹林滋、斎藤弘子著/大修館書店)

関連ページ:
『パディントン』の評価と感想

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