『ルーム』の評価と感想

実写映画『ルーム』 (米国2015年10月16日公開、日本2016年4月8日公開)

評価: ★☆☆☆☆

エマ・ドナヒューの小説『部屋』の実写映画化作品です。米国など、海外での批評家による評価が非常に高い映画で、日本でも評価がかなり高いです。Yahoo!映画での評価でも、現時点で、4.18になっています。

この様な映画に悪い評価を付けるのはちょっと勇気がいるのですが、大抵の人よりも、私の方がたくさんの映画を見ていて、しかも繰り返し何度も見ていますので、ここは自信を持つべきではないかと自分に言い聞かせることにしました。

この映画、だめです。たぶん、数年後には完全に忘れ去られることでしょう。

「この数年、これほどまでに心を動かされた映画はない」などという評価をしている批評家の方もいるようですが、いったいどんな映画を見て、そんなことを言うのか不思議です。

この映画がだめなのは、まず、作り話だからです。似たような話は実在するし、実際、この映画の原作はそのような話の一つからヒントを得て書かれた小説なのですが、ストーリー自体は全くの作り話です。

もし実際の事件を再現した映画なら、感銘を与える部分もあったと思いますが、完全にフィクションではついて行くのは難しいです。つまり、感動のしようがありません。

それではフィクションとしてなら、楽しめるかというと、そう言うことはありません。フィクションとしては退屈な話です。実際この話がおもしろいのは、最初から三分の二までの部分で、普通ならクライマックスに当たる部分が一番退屈です。

また、主演の女優さんの演技が上手なのは間違いありませんが、内面があまり描かれていません。従って、主人公である彼女の動機や気持ちがほとんど伝わってきません。

この映画は、実際の事件の再現映画としてなら、そこそこの評価を出せますが、全てフィクション、空想の世界ということになると、あまり高く評価できません。

(2016年4月10日映画館TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて鑑賞)

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Is ‘Room’ A True Story? The Heartbreaking Movie Seems Ripped From The Headlines ※リンク先にはネタバレが含まれていますので、ご注意下さい。

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