『関ヶ原』(2017年公開)の評価と感想

『関ヶ原』
ジャンル: 実写映画、歴史
製作国:日本
日本2017年8月26日公開
監督:原田眞人
原作:司馬遼太郎著 小説「関ヶ原」
主な出演者
 石田三成(いしだ みつなり): 岡田准一(おかだ じゅんいち)
 徳川家康(とくがわ いえやす): 役所広司(やくしょ こうじ)
 初芽(はつめ)(忍者): 有村架純(ありむら かすみ)
 島左近(しま さこん): 平岳大(ひら たけひろ)
 小早川秀秋(こばやかわ ひであき): 東出昌大(ひがしで まさひろ)

評価: ★★★★☆

話が急テンポで進み、説明もほとんどないため、関ヶ原の戦いに関連する基本的な歴史的知識がないと理解は難しいですね。しかしNHKの大河ドラマなどで似たようなものを見ていれば、大体わかるかと思います。ちゃんと知識があれば、「あ~、あの話ね。」というぐらいにわかると思います。

気になったのは、岡田准一の演技が下手だということですね。この人、どの映画に出ても似たり寄ったりで、全く演技ができていない証拠だと思います。それに比べて有村架純はすごいなと思いました。あの忍者、有村架純なんですよね。言われるまで気がつかないかもしれません。

しかし、ストーリーはどうかという問題がありました。「この忍者、何をやっているのやら」と思うところがいくつもありました。まあ、出てくる忍者はみんな架空の人物なので、この人たちが歴史を変えてしまっては、だめですが・・・。歴史映画を見る場合、余計な期待はしないことです(笑)。

基本の基本として、関ヶ原の戦いは、石田三成の率いる軍勢(西軍)と徳川家康の率いる軍勢(東軍)との戦いで、石田三成側が負けます。午前中は西軍優勢で、午後になり東軍優勢となり、勝敗が決します。西軍の敗退となった原因は、小早川秀秋と言うガキ(当時18歳らしい)が裏切ったからです。

関ヶ原の戦いを豊臣秀吉の正室だった北政所(きたのまんどころ)(これは称号で、名前は「おね」(1548-1624))をどう見ていたかが重要な問題ですが、彼女は、家臣同士のけんかと見ていた様です。よって、どちらの肩ももっていません。今から考えると、相当な認識不足です。

関ヶ原の戦いの5年前、豊臣秀吉は跡取りとしていた豊臣秀次(とよとみ ひでつぐ)(豊臣秀吉の姉の長男)に謀反の濡れ衣を着せて、切腹させましたが、その理由は、やっと自分の子である豊臣秀頼が生まれたからだろうとされています。その際、秀次の正室や側室、侍女、家臣などが片っ端から処刑されましたが、その中に、豊臣秀次の側室になる予定で京都に来ていた駒姫(こまひめ)が一緒に処刑されました。まだ側室になっておらず、しかもわずか14歳でした。この駒姫の父親は東北の大名である最上義光(もがみ よしあき)で、非常にかわいがられていたようです。だから、この時、豊臣家は最上家の恨みを相当買ったものと思われます。

あと、豊臣秀吉の死後、石田三成と加藤清正らの大名との関係が悪化し、石田三成が加藤清正らに追われるという事件が起きました。この時、何と石田三成は徳川家康の屋敷に逃げ込みました。このことは、あっと驚く事件として後世に伝わっています。

関ヶ原の戦いが近づいた時、徳川家康の子供で、後に二代将軍となった徳川秀忠は、関ヶ原に向かう途中で真田によって足止めさせられて、関ヶ原の戦いに間に合わないという失態を演じました。

最後に、石田三成は関ヶ原の戦いに敗れて、逃走したものの、捕らえられて、処刑されました。

これぐらいのことを知っていれば、この映画は楽しめるでしょう。繰り返しになりますが、忍者は架空の人物です。その他の細かいやり取りも含め、あくまでもフィクションとして楽しみましょう。

(2017年9月3日109シネマズ名古屋6番シアターにて鑑賞)

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